薬剤部の業務
薬剤部は、現在薬剤師13名、事務職員3名の計16名で業務を行っています。
病院の基本理念に基づいて、地域の皆様の健康、医療、福祉をお守りするために、薬の安全管理の面から治療のサポートをしています。
調剤業務
内服薬・外用薬の調剤
患者さまごとに発行された処方箋の監査を行い、お薬の用法用量・相互作用などを確認しながら調剤を行います。調剤されたお薬は、別の薬剤師によってもう一度処方の見直し(監査)が行われ、確認してから患者さまの手に届きます。 お薬に関して質問や相談がございましたら、専用の「お薬相談室」を設けておりますので、お気軽にご相談ください。
注射薬の調剤
入院・外来のすべての患者さまに正しい注射薬が安全に投与されるために、注射薬についても調剤・監査をしてから払い出しを行っています。
製剤業務
抗がん剤の無菌調製
当院で抗がん剤治療(化学療法)を受けられる患者さまが、適正で安全に治療を続けていただくために、薬剤師が投与量や投与予定表の確認をして安全キャビネット内で無菌調製を行っています。
一般製剤・特殊製剤
治療の上で必要であるにも関わらず、市販されていない薬剤については以下の4種類に分類して院内で製剤業務を行います。製剤の内容が治療の上で妥当であるかどうか、薬事委員会で審査が行われます。
製剤の分類
一般製剤 | 0類 | 医薬品の分注・希釈を行うもの |
---|---|---|
特殊製剤 | Ⅰ類 | 医薬品の剤形を変更するもの |
Ⅱ類 | 局法品(※)を原料に調製するもの | |
Ⅲ類 | 原料に試薬を含むもの |
※日本薬局方に収載されている成分
医薬品情報管理業務
医薬品情報管理
医療現場で使用される医薬品にはその有効性・安全性・安定性・保管上の注意・他剤との相互作用など、多くの情報が集積され、管理されています。薬剤部ではこれらの情報を一元的にとりまとめ、新たな効能効果・副作用などが報告された場合には必要に応じて院内の Information を利用して職員への周知を行います。院内で報告された副作用に関しても、イントラネットや Information を利用して職員へ周知されています。院内医薬品集には、院内で採用されている医薬品についての情報をとりまとめ、年に1回更新されています。
TDM(Therapeutic Drug Monitoring)
TDM とは、薬を安全でかつ効果的に投与するために、患者さまごとに血中濃度を測りながら薬剤の投与量・投与間隔を設計することをいいます。現在当院では、バンコマイシン点滴静注用に関して薬剤師がTDMを行っています。
薬剤管理指導業務
患者さまにより安心して治療を受けていただくために、患者さまへ処方された薬剤の用法用量や起こり得る副作用に関する情報提供を行います。
外来患者さまへ
当院から処方されたお薬の薬剤名・用法用量・効能効果・使用上注意の書かれた「おくすりのしおり」を発行しています。また、平成27年度からは他院を受診される場合の薬歴管理のための「お薬手帳」をお渡ししています。
入院患者さまへ
入院されている患者さまに対しては、医師からの依頼に基づいて現在使用されているお薬に関する情報提供及び服薬指導を行っています。
治験業務
新しい「くすりの候補」が国の承認を得るために必要な臨床試験を「治験」といいます。現在病院で処方されている医薬品は、全てこの治験を経て世に送り出されたものです。薬剤部には、治験を進めるために必要な業務を統括する治験事務局と、その治験の是非を監査する治験審査委員会の事務局が置かれています。
詳しくはTOPページ「治験について」をご参照ください。
くすりの使用にあたり注意とお願い
くすりの飲み方
- お薬は用法を守り、指示された通り正しくご使用ください。
- 説明書の入っているものは、よくお読みになってからご使用ください。
- お薬は包装シートと一緒に飲まないようにしてください。
- 錠剤及びカプセル剤は噛んだり開けたりせずそのまま飲んでください。
- お薬は水かぬるま湯(白湯)でお飲みください。
くすりを飲む時間
食前 | 食事の前30分 |
---|---|
食後 | 食事の後30分以内 |
食直後 | 食事の直後 |
食間 | 食事の後約2時間後 |
就寝前 | 寝る前30分 |
くすりの保存方法
- お薬は直射日光や湿気を避けて保存してください。
- 長期間経過したお薬は飲まないようにしてください。
- お薬はお子様の手の届かないところに保存してください。
薬剤部のスタッフ紹介
職名 | 氏名 |
---|---|
薬剤部長 | 黒長 正明 |
調剤課長 | 岸 美沙 |
製剤課長 | 柄松 崇 |
調剤係長 | 光廣 貴紀 |
製剤係長 | 高畑 朋子 |
調剤係主任 | 山本 明子・妹尾 健 |
製剤係主任 | 三戸 茉友美・森瀧 祐介 |
他 | 薬剤師4名 事務職員3名 |
認定・資格紹介
日本病院薬剤師会 日病薬病院薬学認定薬剤師 | 7名 |
日本病院薬剤師会 生涯研修認定薬剤師 | 7名 |
日本病院薬剤師会 生涯研修履修認定薬剤師 | 6名 |
日本病院薬剤師会 認定実務実習指導薬剤師 | 4名 |
日本薬剤師研修センター 認定薬剤師 | 7名 |
日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師 | 2名 |
日本薬剤師研修センター 漢方薬・生薬認定薬剤師 | 1名 |
日本糖尿病療養指導士資格取得薬剤師 | 2名 |
日本静脈経腸栄養学会 NST専門療法士 | 1名 |
日本静脈経腸栄養学会 NST専門療法士実地修練修了認定 | 3名 |
日本骨粗鬆症学会 骨粗鬆症マネージャー | 2名 |
日本認知症ケア学会 認知症ケア専門士 |
1名 |
薬剤部からのお知らせ
見学希望者・実習生の受け入れ
当院では病院薬剤師の業務に興味のある方を対象に、随時見学の受け入れを行っています。 病院薬剤師には実に様々な業務がありますが、見学に来られた方には実際の現場を見ながら丁寧に説明をさせていただきます。
- 就職先に病院を考えておられる方
- 当院の薬剤師業務の実際に関心のある方
- 病院実習先をご検討中の学生の方 など
ぜひ、この機会にスタッフの様子や詳しい業務内容などをご覧になってはいかがでしょうか。
卒業見込みの学生の方、新卒・既卒を問いません。
日程もご相談に応じます。
お申し込みは下記の担当者までお願いします。(電話・FAX・メールいずれでも可)
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見学希望・その他お問い合わせはこちらまで
庄原赤十字病院 薬剤部 黒長 正明
TEL: 0824-72-3111(病院の代表電話)
FAX: 0824-73-0513(薬剤部直通)
E-mail: s.yakuzai@shobara.jrc.or.jp
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薬剤部スタッフ